コロナの第2波が、愛知にも広がり、再び緊急事態宣言が発令されました。
皆様、何卒お気をつけてくださいませ。
さて
あまりに長い梅雨が明け
お盆の季節がやってまいりました!
今回は「世界のお盆?」と一緒に「日本のお盆」について書いていこうと思います!
日本のお盆は最後にして、
まずは世界の「お盆らしき」イベント行事を見てみましょう♪
stayhome・おうち時間の暇つぶしになれればと
なるべく
紹介した「イベントが確認できる映画や施設」等を紹介しつつ行きますね
(ただ私が映画好きなだけ)
ではいってみましょう!!!
※世界のお盆事情はいらない!
日本のお盆が知りたいの!という方は一気に下まで飛ばしてください♪
【世界のお盆?!】
①イースター(キリスト教圏)
こちらはディズニー好きの方ならピンと来ることでしょう♪
「カラフルな卵」が印象強いです。
実際は、「復活祭」と言いまして「キリスト教」のイベント。
イエス・キリストが十字架に架けられ、死後3日目に「復活」したことを
記憶・記念する為の大切な行事です。
●カラフルな卵の理由
カラフルな卵は「イースターエッグ」と呼ばれ、子供たちの遊び事に用いられます。
その遊びは「エッグハント」と言い、どこかに隠された「イースターエッグ」を探し当てるもの。
「卵」を使う理由は、キリストの復活を、卵の羽化になぞらえ、「生命の始まり」を象徴しているそうですよ☆
関連映画
『イースターラビットのキャンディ工場』2011年(かわいい)
『イースター・パレード』1948年(ミュージカル、タップダンスすごい)
②ロイクラトン(タイ)
(画像提供:タイフルムーントラディショナルフェスティバル PNGはJapex Warnaによって設計されます <a href="https://pngtree.com/">Pngtree.com</a>)
またまたディズニーですが、『塔の上のラプンツェル』(2010年)を観た事ありますか?
その中で、たくさんの長方形の提灯が空に舞うシーンがでてきます。
こちらはタイのお祭り。
陰暦12月・満月の夜に農業の収穫に恩恵深い「水の精霊」に感謝を捧げ、罪や汚れを水に流し、魂を清めるものです。
個人的に、いつかタイに行ってみてみたい行事の一つです!
関連映画
『塔の上のラプンツェル』2010年(副住職夫妻の披露宴テーマ(笑))
『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』2009年(ハングオーバー!シリーズは兎に角「おもしろ下品」です!子供さんは見ないほうが吉!)
③死者の日(メキシコ)
画像提供:タイフルムーントラディショナルフェスティバル PNGはJapex Warnaによって設計されます <a href="https://pngtree.com/">Pngtree.com</a>
『007』(ダブリュ オ― セブン)シリーズが大好きな私です。
突然ですが、歴代主人公「ジェームズ・ボンド」役のなかで誰がお好きですか?
1代目 ショーン・コネリー(←住職が知ってる007)
2代目 ジョージ・レーゼンビー
3代目 ロジャー・ムーア
4代目 ティモシー・ダルトン
5代目 ピアース・ブロスナン(←私が007を視だしたのはここらへん)
6代目 ダニエル・クレイグ(←今)
視だした時が5代目ボンドだったので、私の007のイメージはこの方です。
特に『ゴールデン・アイ』は64(ロクヨン・任天堂)でゲームになり、学生時代はまりました。
さて、本題からそれましたが
「死者の日」が出てくる映画が『007』シリーズにあります。
それは、6代目ボンドが主演の『スペクター』(2015年)です。
他しか冒頭のシーンだったと思いますが、
街中が「骸骨パレード」で埋め尽くされています。
こちらのお祭りの意味合いは、名前の通り「死者の弔い」。
ですが、日本本土のように「おごそかに」ではなく、イメージとして近いのは「沖縄の弔い方」でしょうか。
死を「恐れる」のではなく、逆に「笑い飛ばす」くらい。
お墓の前で、酒盛りやっちゃうくらい。
「死者の日」には、家族や友人が集まり、故人に思いを馳せて語りあいます。
ガイコツの仮装もしちゃいますし、お墓も装飾しちゃいますし、バンドもありーの、お酒も飲み―ので、ラテンアメリカらしく?とにかく明るいイベントのようです。
生者・死者ともに、どんちゃん騒ぎして
満足して「死者」にあちらに帰ってもらおうというわけです。
もし、私が弔われる側でしたら、うれしいだろうなぁ。
実は、歴史も古く、なんと3000年以上!
そして
ハロウィンとも関連があるとか。
関連映画
『007 スペクター』2015年(007シリーズは個人的におススメ!)
『リメンバー・ミー』2017年(『トイ・ストーリー』などを手掛けるピクサー映画)
④ハングリー・ゴースト(中華圏)
こちらも「ご先祖と過ごす時期」のお祭り。
「お腹を空かせたおばけ」はこの世で悪さをしないように、期間中はお線香をあげ、お供え物を欠かしません。
また、中国古典劇(日本の能や歌舞伎にあたる)が各地で催され誰でも観覧可能。
ですが、「最前列」は必ず空けておきます。
それは
「最前列はご先祖様に座っていただく」ため。
そして、故人があの世でお金に困らないように、
紙でできたお金・時計・車などをドラム缶で燃やします。
(シンガポールでは燃やしすぎて大気汚染問題にも・・・)
また、シンガポールではこの期間の禁忌事項(やっちゃダメ!)がこんなにも
・ドアを開けたままで眠らない
・背後から自分の名前を呼ばれたら振り返ってはいけない
・夜に泳がない
・結婚や引っ越しを避ける
・樹木に立小便をしない
・外で使った傘を室内で開かない
・ごはんにはしを刺さない
・部屋に現れた珍しい生き物を絶対に殺さない
これらは、死者に悪さをされないための予防策のようです。
関連映画
ごめんなさい見つけられませんでした(泣)
『インディージョーンズ 魔宮の伝説』や『ハムナプトラ 呪われた皇帝の秘宝』に中華のお祭りシーンが出てたと思うのですが、それが「ハングリーゴースト」なのか確認できません。どなたか関連作品を、ご存じでしたらお教えくださいませ♪
⑤ハロウィン(発祥:古代ケルト民、キリスト教圏)
こちらは、日本人の多くが知っていることでしょう!
ジャック・オー・ランタン!(かぼちゃの中身をくり抜き、顔を掘り、明かりを灯す)
トリック・オア・トリート!(いたずらされたくなかったら、お菓子を頂戴!)
起源は
古代ケルト民族のドゥルイド教で行われていたサウィン祭が起源といわれています。
秋の収穫を祝うと共に、ご先祖さまが戻ってくると考えられ、その弔いをします。
しかし、悪霊も一緒にやって来て、作物に悪い影響を与えたり、子どもをさらったり、現世の人間たちに悪いことをするといわれていました。
そこで
人々は悪霊を驚かせて追い払うことを思いつき、仮面をかぶったり、仮装をしたり、魔除けの焚き火を行ったといわれています。
●ジャック・オー・ランタンはカブだった?
ハロウィンのシンボルとしてよく目にするのが、目と口と鼻をくり抜いて中にキャンドルを灯したかぼちゃのランタン。時期が来ると、お店にカボチャモチーフの商品が並びますね。
さて、実はジャック(長いので省略)は
もともと「カボチャ」ではなく「カブ」だったそうです!
ケルト人(国を持たない移動民族。アイルランド・スコットランド等のヨーロッパが起源)がカブで行っていたのですが、
アメリカ大陸に移住がきっかけで「カボチャ」を使うようになったそうな。
なんでも、アメリカに「カブ」のなじみがなかったそうなんです(意外!)
それで、お手軽に手に入れられる「カボチャ」を使うようになったとか。
「ジャック」とは、アイルランドの物語に登場する男の名前。
生前、悪いことばかりしていたジャックは、魂を取ろうとやってきた悪霊を騙します。
そして、地獄に堕ちることもできず、死んだ後もランタンに火を灯して闇夜を歩き続けたというお話。(おそろし)
「ジャック・オー・ランタン」は、日本でいう鬼火のような存在。怖い顔にくり抜いて部屋の窓辺などに飾ると魔除けの役割を果たし、悪霊を怖がらせて追い払えるそうです。
関連映画
『キャスパー』1995年(かわいらしいおばけ)
【日本のお盆】
さぁ、やっと日本です(笑)
親孝行の期間、それがお盆。
起源を見て参ります。
とは言ったものの、実は
お盆の由来・起源については、はっきりとしたことはわかっていません。
「お供え物を置くお盆がそのまま起源となっている」という説もありますが
おそらく「盂蘭盆」(うらんぼん)が大元ではないかと。
●お盆の起源「盂蘭盆」???
盂蘭盆経(うらぼんきょう)というお経にその記述が見られます。
そして
お釈迦様の弟子のひとりである目連(もくれん)という人物の話が深く関わっています。
(このお話は以前Instagramで私の下手な絵付きでご紹介致しました)
こんな物語です。
あるとき、目連が「神通力」(なんでも見通せる、スーパーパワーですね。お釈迦様も備えていた力とされています)によって、亡くなった自分のお母さんを覗いてみることに。
あんなにやさしかったお母さん。
今頃、天国(浄土)で幸せだろうなと、見てみますと
なんと、「地獄」で逆さ吊りの罰を受けているではありませんか!
「餓鬼道」(飲食できず飢えに苦しむ世界)に堕ちてしまったのです。
落ちた理由は「我が子だけの幸せを願い行動した」こと。
美味しい食べ物や良い思いは、我が子にだけ与えて
よその子には渡さない、といった具合です。
目連にとっては、優しいお母さん。
お母さんを救いたい一心で、目連はお釈迦様に教えを乞いました。
するとお釈迦さまは、こう言いました。
「7月15日(旧暦・現在の8月中旬)にお坊さんたちの修行が明ける。彼らに、食べ物を与えてみんなで食べれば、そのうちの一部分が母親の口にも入って救われるでしょう」
言われた通りに
目連が修行者たちに食べ物を施したところ、母親は救われましたとさ。
↑がお盆の起源と考えられています。
この考えが、日本に入ってきたわけです。
もともと日本には「祖霊信仰」と呼ばれる考えがありました。
ざっくり言えば゛先祖の霊が、生者の世界に影響を与える゛。
私たちが考えている「ご先祖様」ですね。
よその「盂蘭盆」の考えと日本の「祖霊信仰」が
上手に混ざり合い、現在の「お盆」になったといわれています。
●お盆に行うこと
・迎え火、送り火
「お盆期間は地獄の窯の蓋が空く」なんて昔から言われているように
ご先祖様がおうちに帰ってくる、と考えられています。
お盆の入りの日の夕方には
〇迷わず自分のおうちに戻れるように「迎え火」を門前で焚きます
そして
〇迷わずすこしでも早く戻ってきて!との思いから
「キュウリの馬」(精霊馬・しょうりょううま)をお飾りします
お盆の明けの日の夕方には
〇迷わずお帰りなさいと「送り火」を焚きます
そして
〇ゆっくり無事に戻ってねと「精霊牛」(しょうりょううし)をお飾り
※地域によっては逆の場合もあります
ちなみに
沖縄では、精霊馬・精霊牛とは別に「サトウキビの杖」をお供えするそうです。
●お盆の仏壇 お供えレパートリー
〇精霊棚(しょうりょうだな)
マコモという植物で作ったゴザの上に精霊棚を置き
精霊棚の上にはホオズキ、水の子や季節の果物・素麺などの飲食物、精霊馬などを飾る。
〇盆提灯(ぼんちょうちん)
迎え火・送り火と同義。
私は祖母から、「ご先祖さんが滞在中につけておくんだよ」と教えられました。
●特大送り火!
京都の「大文字焼き」は多くの方が知るところでしょう。
盆の明けに行われるこちら、実は「送り火」なんです。
現在は「大文字焼き」とは言わず、「五山送り火」と京都では呼ばれています。
変わった理由は、「山焼き」とは区別するため、「信長が行った比叡山焼き討ちを連想させないように」とあるようです。
「大」の文字は、
弘法大師・空海が「送り火法要」を行い始めたことがきっかけのようです。
弘法大師の「大」。空海を祀ったお堂「大祠堂」の「大」。
そこから「大」の字を使うようになったとか。
●精霊流し(しょうりょうながし)
現在では規制が厳しくなっているが、九州地方でみられる、お盆の行事。
古くから日本では「海」の彼方は「死後の世界に繋がっている」と考えられていました。
そこで
故人が乗る「精霊船」を設え、お供えを乗せ、海に流します。
●盆踊り
平安時代に「空也」というお坊さんがはじめられ
鎌倉時代に「一遍」というお坊さんによって広められた「踊り念仏」が大元かと。
衝撃ですよね。
鐘を打ち鳴らし、御念仏を唱え、「踊りながら念仏」を唱えるわけです。
現代の盆踊り。
イメージでは中央にやぐらを組み、たくさんの提灯を飾り、その周りをかこんで踊ります。
その提灯が「迎え火・送り火」を模しているわけです。
【まとめ】
日本の「お盆」、世界の「お盆?」
共通しているのは
「精霊を癒したり、先祖を弔う」行事ということでしょうか。
目には見えない世界に思いを馳せ
自分の気持ちを、いろんな形にして届けたい
そんな「人間」らしさが
この「お盆」にはギュッと詰まっているように思えます。
コロナで制限は多い今ですが
工夫をしてみて
どうぞ素敵な「お盆」をお過ごしくださいませ。
合掌九拝
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